アドセンス

2020年12月28日月曜日

男鹿・角館 殺しのスパン

今回ご紹介する本は・・・

私の好きな西村京太郎さんのサスペンス物。

「男鹿・角館 殺しのスパン」です。




西村京太郎さんの作品は、サスペンスとしての面白さに加えて、日本中を舞台として描いているので、自分も日本中を旅して歩いているような気分にさせてくれるところかとも思います。




特に、とラベルミステリーの第一人者と呼ばれるだけに、電車を使った舞台背景の描写は上手いと思います。

自分で読んだ作品の舞台となったところには、一度は行ってみたいなと思わせられますからね。










生まれ故郷で悲しい出来事が・・・

事件は、東京のある街の小さな商店街にある焼き鳥屋の2階で、鬼の面をつけ、なまはげの扮装をした死体が発見されることから始まります。

その死体は、秋田県は男鹿出身である店主とは別人でありました。

なぜ、そこに見知らぬ男が死体となっていたのか?

また、なぜ、鬼のお面をつけ、なまはげの扮装をして殺されていたのか?

事件を追いかけるのは、ご存知、西村京太郎さんの作品でもっとも優秀な刑事である、東京は警視庁の捜査一課に所青くする十津川警部と亀井刑事。

店の店主の行方を追って、二人は秋田県男鹿へと向います。

しかし・・・

その間に、またまた東京で殺人事件が・・・・。

しかも、この死体にも鬼の面が・・・。

殺されたのは、やはり秋田県の出身者。

しかし、男鹿ではなく角館の出身。

この二つの事件は繋がっているのか????

十津川警部と亀井刑事の推理が事件の謎に迫ります。

しかし・・・・



煮え切らない展開


今回の作品では、十津川警部と亀井刑事の推理が展開されているにもかかわらず、その証拠となる事実が浮かび上がってきません。

焼き鳥屋の店主と第二の殺人事件の被害者の身辺を探っていくうちに、ある推理が浮かび上がってきました。

しかし・・・

推理はできても、その確証たる証拠がない。

いくら調べても、証拠が出でこない。

今回の作品は、最後の最後まで、このような展開が続いています。

犯人と思しき人物はいるのだが、証拠がない。

その為、何度も犯人らしき人物に十津川警部と亀井刑事は揺さぶりをかけるが、尻尾は出さない。

焦る二人を横目に、事件は意外な方向へ展開していきます。





被害者の娘が・・・・


ここで登場したのが、第二の殺人事件で被害者である男性の娘。

この娘が、父親がなぜ殺されたのか?

また、父親が、娘のために残していった大金はどのようにして手に入れたのか?

疑問に思った娘が、男鹿と角館を周り、事件の真相を探ります。

そして、また新たな事件に巻き込まれてしまいます。

しかし、十津川警部と亀井刑事は証拠をつかめずに時間ばかりが過ぎていきます。

そして迎えたクライマックスは・・・




ちょっと期待はずれの結末


小説は、フィクション物意外は、想像の世界で描かれたもので、架空の世界が描かれているものです。

推理小説もしかり。

決して実際の事件を書いているのではないのです。

しかし・・・

ファンタジー物であるならば、現実離れした内容でも楽しめると思いますが、サスペンス物は、やはり「これ本当にありそうな事件・・・」と言うのが前提としてないと楽しめないと思うんです。

いかにも作り物の世界で描かれたサスペンスでは、その世界になかなかのめりこむことができないかなって思います。

今回の、この西村京太郎さんの作品も、全体を通しては、実際にありそうなお話です。

西村京太郎さんの作品は、どれも、実際に起こったお話かな????

と思わせてくれるほどリアリティーにあふれているなと、いつも思いながら読んでいるんです。

しかし・・・しかし・・・しかし・・・

今回のこの作品は、結末がちょっと・・・。

と言うのは、こんな結末あるか???と思ってしまうような展開なんですよ。

先にも書かせてもらいましたが、今回の作品は、本当に、結末まで、十津川警部と亀井刑事は、推理と創造の世界から出ることができないんです。

証拠をまったくつかめなかったんです。

そんな状態で、もう物語りも終盤を迎えると、どうやって結末を締めくくるのかと気になっていました。

しかし・・・・

予想を反した展開で、結末を迎えたんです。

その予想の反し方が、いい反し方ならば嬉しいんですが、ちょっと疑問の残る締めくくりだったんですよ。

実際に、こんなことあるか???って、思ってしまうような結末だったんです。

ちょっと、そこが残念だったかなと思いました。

ただし、これは、私の個人的な感想なので、読み手によって、ここの捕らえ方は変わるかもしれません。

是非、あなたはこの結末をどう感じたのか?

聞かせていただきたいなと思います。

どんな結末????

と思われた方は、是非、この「男鹿・角館 殺しのスパン」を手にとって見てくださいね。

最後になりましたが・・・・

ちょっと批判的な文章で終わりにしてしまった今回の観想ですが、それでも、私は西村京太郎さんの作品が大好きです。

十津川警部と亀井刑事の大ファンなんです。

間違いなく、これからも、西村京太郎ワールドのとりことなり、読み続けていくことは変わらないと思います。

そして、今回の感想が、西村京太郎さんへの批判ではないことをここに記させていただいて、今回の締めとさせていただきます。























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